計画的偶発性の自己怪事
【第4回:加藤諦三さん】

「1級キャリアコンサルティング技能士の大井宗太郎が人生を振返る中で見つけたキャリアサンプル」を不定期にお届けするコラムです。

思春期の心に灯った言葉が、いま再び──高齢期キャリアにも響く人生の教え

 本日(2025.3.29)東京新聞の書評欄で、加藤諦三著「前を向きたくても向かない人」という書評を見つけました。以前にも書きましたが、高校生の頃、最も自我の確立において悶々としていました。いわゆる青年期の発達課題「アイデンティティの確立」、繊細で不安定な「成人への過渡期」といえる時期でした。

 この頃は、加藤諦三氏の著書(青春論など青年期に関する著書を中心に)を読みまくりました。50年近く前ですが、今でもご健在で活躍されているんだと嬉しくなりました。ウィキしてみると、社会学者、心理学者として数百に及ぶ著書がありました。タイトルから感じるのは、若い時は若い人への寄り添いや自己理解についての著書、その後は、ハラスメントや人間関係、自己との向き合い、生き方、人生論、メンタルなどCCとしても興味深い著書ばかりです。現在もラジオやYOUTUBEでの人生相談等で活躍されているようです。87歳です。驚きですが、50年の空白を埋めるべく「推し活」しようかと思います。

 早速いくつか動画を観ました。人生における挫折、価値観、思考力などについて共感的に見ることができました。高齢者の人生論にも言及されていましたが、とても示唆に富む内容でした。私も高齢者にカウントされる歳になりましたので、大いに関心のあるところです。高齢者のCCをする機会が多い方には、観ておくと必ず参考になるかと思います。時代の変化に合わせてご自身を新化させてこられた対応力に感服しました。加藤諦三氏には、今の自分の礎を築いて頂き感謝しかありません。終活に向けてももう一度、道標とさせて頂きます。

筆者プロフィール

筆者:大井 宗太郎
Sotaro Oi

1級キャリアコンサルティング技能士

大井宗太郎が担当する講習

【技能講習】職場で実践できるLGBTQ/SOGIに対する理解促進講座

講習の特徴と目的:
LGBTQ(SOGI)について正しく認識し、当事者の悩みや対応方法を学びます。事例検討を通じて、カミングアウトやアウティングへの適切な対応、企業への働きかけのポイントを習得。職場の多様性を尊重し、SOGIハラスメント防止や支援者(アライ)としての役割を明確にしながら、働きやすい環境づくりに活かせる実践力を強化します。
【技能講習】職場で実践できる各種ハラスメントに対する対応

講習の特徴と目的:
ハラスメントの定義や種類、パワハラ防止法を正しく理解し、「パワハラ」「カスハラ」「セクハラ」「マタハラ」「ジェンダーハラスメント」などへの対応力を養います。企業のリスクヘッジや労働者の就労環境を守るための方策を、3つの演習を通じて実践力を高め、被害者支援や加害者の意識改革に役立つスキルを習得します。
【技能講習】プロセスに沿ったキャリアコンサルティング システマティック・アプローチ編

講習の特徴と目的:
キャリアコンサルタントにはプロセスが重要。プロセスを意識しない面談は相談者に不利益なだけです。シンプルで分かりやすいシステマティック・アプローチ(関係構築→問題把握→目標設定→方策の実行)を学び、実践力を高めます。事例検討やロールプレイを通じて、プロセスの重要性を理解し、相談者に寄り添う効果的な面談スキルを習得します。
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